先月発売されたiPhone 6sとiPhone 6s Plusの売り上げが3日間で1300万台を記録したとアップルが発表して話題となっていましたが、個人的に驚いたのは6s/6s Plusに搭載された4K解像度のビデオ撮影機能で録った動画が一眼レフカメラ並みらしいということ。
どんどん撮影性能が向上して、「カメラ」ではなくスマートフォンで撮った写真や動画をSNSに投稿して共有するのが当たり前になり、皆が綺麗なだけの風景写真に見飽きてしまい、他人よりも「いいね!」を多くもらおうとするなら編集を加えてタイムラプス動画を作ってみたり、GoProをサーフボードやバイク、小型の無人航空機ドローンに搭載して撮影したりして色々工夫しないと難しくなってきています。
GoProからはGoProアワードなるものが発表され、素晴らしい動画には賞金が与えられるそうで、その額も500ドル(約6万円)から5,000ドル(約60万円)と高額。年間トータルで最高500万ドル(約6億円)をクリエイターに与えるそうです。
そうなると多くの人に評価されるにはまだ誰も見た事も無いような珍しいロケーションを探し出して、磨き抜かれたアイデアで面白い動画を撮影しなければいけないよな、と考えるところですが、これからご紹介する方法で世界中から「いいね!」を集めることができます、たぶん。
Mustang Wanted (マスタング・ウォンテッド)
前置きが長くなりましたが、その驚きの方法で世界中から「いいね!」を集めて注目されたのがウクライナの28才、アーバンフリークライマーのMustang Wanted (マスタング・ウォンテッド)です。彼の撮影方法はいたってシンプルで命綱なしで高い塔やビルに登り、自撮りや高所での彼の行動をツーマンセルで撮影するというものです。彼を有名にしたのがこの動画です。
ビルの壁や鉄塔のパイプに片手でぶら下がったり、幅10㎝ほどの高所作業クレーンの支柱の上を歩くボディバランスと、それを平然とやってのける度胸。命知らず、狂ってます。
彼のプロフィールはカメラマンとアスリートとなっています。決死のクライミングに比べれば、「SASUKE」の完全制覇なんて楽勝でしょうねw
彼のパフォーマンスはミュージックビデオにも採用されています。
Alexander Remnev
次に紹介するのがロシアの20才、Alexander Remnev。
彼は仲間たちとドバイのプリンセスタワー(414m)や香港のザ・センター(346m)に登り、自撮りしている様子をYouTubeにアップしています。チャンネル名は「Crazy Russians」。Mustang Wantedのようなパフォーマンスはないが十分危険です。
On The Roofs
続いては、建設途中の上海中心(632m)に無断で侵入し、命綱なしで登った映像を公開して話題となったロシア人の写真家2人組「On The Roofs」。世界中で大きな反響があったので知っている方も多いと思いますが、今年に入って中国広東省深圳市で建設中の平安国際金融中心にも無断登頂しています。このビルは計画通り完成すれば、再頂部は660mとなり上海中心より高くなり、中国ー高いのビルになるはずでしたが航空の妨げにならないように600mに変更されたようです。
この2つの動画は本当に手に汗にぎるものとなっていますので、高所恐怖症の方は気分が悪くなる恐れがありますので視聴は要注意です。
上海中心(タワー)
平安国際金融中心
ご気分はいかがでしょうか?この記事を書いていて少し気持ちが悪くなっていますw
これらはロケ地を探す必要はないですし、撮影場所が高所であればあるほど良くて視点を上から下に向けるだけで絶景に変わります。アイデアもとくに必要ないでしょう。ビルや鉄塔のてっぺんまで登ってその様子を撮影して降りてくることのできる度胸さえあればいいんですから。ただし、生きて帰ってこられたらの話ですが…
これらの撮影方法をとてもシンプルである意味で目からウロコ的な感じですが、見ているだけでも口から心臓が飛び出しそうになるほど危険な行為です。真似しようという方はいないと思いますが、絶対に止めてください。これらの行為は犯罪です、念のため。
最後に、マスタング・ウォンテッドがブダペストのエリザベス橋と聖イシュトヴァーン大聖堂をクライミングする様子をロシアのヒップホップグループ、Black & White Family (勉強不足でよく知りませんが..) の「Классика (Intro)」と共にお楽しみください。